液晶ディスプレイ PG2401PT/BL2710PT Special Site

東京カメラ部10選が体験BL2710PTスペシャルインタビューwith富久浩二さん

―― 最初に普段レタッチで、使っているディスプレイについて教えていただけますか。

いまは2台の液晶ディスプレイをデュアル構成で使っています。一台は、メインとして使っているNECのIPS方式の24インチ。サブディスプレイはBenQの同じく24インチです。メインディスプレイは、キャリブレーションなどもしていて、写真を表示するのはこちらですね。今回は、メインディスプレイをBenQのBL2710PTに交換して使いました。

―― BenQのBL2710PTを使ってみて、最初の印象はいかがでしたか?

まず驚いたのが、白が本当に真っ白だってことですね。さらに写真に透明感が出ましたね。2台並べると本当に白いのがわかります。逆に、いま使っている液晶ディスプレイはバックライトがCCFL(蛍光管)なのでちょっと黄色がかっていて、それで透明感が出てなかったということを、LEDバックライトを採用した「BL2710PT」を使ってから気付きました。また、画面サイズが大きいので、細かいところの処理もしやすかったですね。

―― 27型大画面で高解像度2560x1440(WQHD) & AHVA(IPS) パネルによる綺麗な写真鑑賞についていかがでしょうか。

画面サイズ24インチから27インチに大きくなったことはもちろんなんですが、使っていていいなと感じたのはこれまで使っていた1920×1200ドット表示の液晶ディスプレイと比べて、ほんのわずかですが、縦の解像度が1440ドットに延びたことですね。これで使用感が変わりましたね。また、27インチというサイズは、「Photoshop Lightroom」で写真を処理するときでも、画面が大きいので、かなり使いやすかったです。
以前の環境では、サブディスプレイで作業をしながら、メイン画面にプレビューを表示して色を見ていたんですが、27インチの「BL2710PT」なら、この画面1つで作業ができます。また、解像度が非常に高いので、拡大縮小の手間が省けるようになりました。写真を補正するときに、全体表示と実寸表示の切り替え回数が減るので、作業効率は30~40%はアップしますね。また、「Photoshop Lightroom」のサムネールの表示件数が大きく増えるのも非常に便利だと感じました。

―― BL2710PTはsRGB100%の色域再現などを実現していますが、写真を表示してみたとき、補正しているときの印象に残ったことはありますか?

たとえば、空のグラデーションの表現ですね。元のディスプレイでは、同じに見えてしまう色合いも、「BL2710PT」なら、微妙なグラデーションや色合いもしっかりと表現してくれました。これは写真の修正作業に大きく影響しますね。
あと、グラデーション並べて、自分の目の色彩感覚を計るテストがあるんですが、「BL2710PT」で3回やったら、3回とも100点が取れました。このテストで100点ってなかなかとれないんです。「BL2710PT」はグラデーションの見分けが付きやすいですよね。このあたりの性能は編集作業に大きく影響しますね。

―― フリッカーフリーバックライトで眼の負担を軽減

元のメインディスプレイはバックライトがCCFL(蛍光管)タイプなんです。LEDバックライトのディスプレイは会社で使っていて、目が疲れるという印象があったんですが、「BL2710PT」はそれがまったくなく、元々のディスプレイよりも目が疲れない印象です。作業を始めると長時間凝視するので、フリッカーレスは非常に、目に優しいですね。

―― 150mmの高さ調整機能、ピポット(回転)機能を装備しています

これは非常に便利でした。27インチはやっぱり大きいのですが、画面の位置をかなり低く設定できるんです。以前のディスプレイではちょっと位置が高いなと思っていたので、ベストな位置にできましたね。あと、組み立てや縦表示への切り替えも凄く簡単でした。ぼくはほとんど使わないのですが、使用頻度が高い方は重宝すると思います。

―― ソフトウェアキャリブレーションではあるが、相当範囲のディスプレイスペックを持ち合わせていること。

10日ほど使いましたが、キャリブレーションの精度はそれほど気にならずに使えましたね。元のメインディスプレイはキャリブレーションをとって調整してありましたが、大きな差はない様に感じました。

―― 「BL2710PT」を使った上で、欲しいディスプレイの条件について教えていただけますか。

まず、画面の大きさと、高解像度ですね。ハードウェア・キャリブレーションに対応した「PG2401PT」も気になりますが、やっぱり、27インチで、2560×1440ドット表示は使いやすかった。キャリブレーションに関しては、プリントするときに重要ですが、個人的には何回か出力して調整しないと、満足したものはできないので、「BL2710PT」のソフトウェア・キャリブレーションで十分かなと思っています。個人的にはそれよりも、大画面と高精細表示を選びたいですね。そのほかの条件としては色再現性や視野角の点から、IPS方式は絶対条件です。これらを考えると、「BL2710PT」は非常に魅力的。個人的にも欲しいと思えるディスプレイでした。

富久浩二さん作品集

東京カメラ部10選プロフィール:富久 浩二(とみひさ こうじ)

1970年福岡生まれ。
日々の通勤風景を主に、いつも見ている変わりばえのない、しかし二度とやって来ない一瞬の情景を大切にし、ちょこっと人が入った物語りのある写真をテーマのもとに、人びとの優しく楽しい感情が伝わる事を目標に日々撮影しています。子供の頃の目線、何と無く懐かしさを感じて貰える様に、ライブビューを使った低い目線、思い切って背伸びをした様な高さからの撮影が特徴的です。

フォトグラファー塙真一氏の写真現像におけるPG2401PT使い方とポイントの詳細はこちら

東京カメラ10選が体験BL2701PTスペシャルインタビューの詳細はこちら

東京カメラ10選が体験PG2401PTスペシャルインタビューの詳細はこちら