いまは2台の液晶ディスプレイをデュアル構成で使っています。一台は、メインとして使っているNECのIPS方式の24インチ。サブディスプレイはBenQの同じく24インチです。メインディスプレイは、キャリブレーションなどもしていて、写真を表示するのはこちらですね。今回は、メインディスプレイをBenQのBL2710PTに交換して使いました。
まず驚いたのが、白が本当に真っ白だってことですね。さらに写真に透明感が出ましたね。2台並べると本当に白いのがわかります。逆に、いま使っている液晶ディスプレイはバックライトがCCFL(蛍光管)なのでちょっと黄色がかっていて、それで透明感が出てなかったということを、LEDバックライトを採用した「BL2710PT」を使ってから気付きました。また、画面サイズが大きいので、細かいところの処理もしやすかったですね。
画面サイズ24インチから27インチに大きくなったことはもちろんなんですが、使っていていいなと感じたのはこれまで使っていた1920×1200ドット表示の液晶ディスプレイと比べて、ほんのわずかですが、縦の解像度が1440ドットに延びたことですね。これで使用感が変わりましたね。また、27インチというサイズは、「Photoshop Lightroom」で写真を処理するときでも、画面が大きいので、かなり使いやすかったです。
以前の環境では、サブディスプレイで作業をしながら、メイン画面にプレビューを表示して色を見ていたんですが、27インチの「BL2710PT」なら、この画面1つで作業ができます。また、解像度が非常に高いので、拡大縮小の手間が省けるようになりました。写真を補正するときに、全体表示と実寸表示の切り替え回数が減るので、作業効率は30~40%はアップしますね。また、「Photoshop Lightroom」のサムネールの表示件数が大きく増えるのも非常に便利だと感じました。
たとえば、空のグラデーションの表現ですね。元のディスプレイでは、同じに見えてしまう色合いも、「BL2710PT」なら、微妙なグラデーションや色合いもしっかりと表現してくれました。これは写真の修正作業に大きく影響しますね。
あと、グラデーション並べて、自分の目の色彩感覚を計るテストがあるんですが、「BL2710PT」で3回やったら、3回とも100点が取れました。このテストで100点ってなかなかとれないんです。「BL2710PT」はグラデーションの見分けが付きやすいですよね。このあたりの性能は編集作業に大きく影響しますね。
元のメインディスプレイはバックライトがCCFL(蛍光管)タイプなんです。LEDバックライトのディスプレイは会社で使っていて、目が疲れるという印象があったんですが、「BL2710PT」はそれがまったくなく、元々のディスプレイよりも目が疲れない印象です。作業を始めると長時間凝視するので、フリッカーレスは非常に、目に優しいですね。
これは非常に便利でした。27インチはやっぱり大きいのですが、画面の位置をかなり低く設定できるんです。以前のディスプレイではちょっと位置が高いなと思っていたので、ベストな位置にできましたね。あと、組み立てや縦表示への切り替えも凄く簡単でした。ぼくはほとんど使わないのですが、使用頻度が高い方は重宝すると思います。
10日ほど使いましたが、キャリブレーションの精度はそれほど気にならずに使えましたね。元のメインディスプレイはキャリブレーションをとって調整してありましたが、大きな差はない様に感じました。
まず、画面の大きさと、高解像度ですね。ハードウェア・キャリブレーションに対応した「PG2401PT」も気になりますが、やっぱり、27インチで、2560×1440ドット表示は使いやすかった。キャリブレーションに関しては、プリントするときに重要ですが、個人的には何回か出力して調整しないと、満足したものはできないので、「BL2710PT」のソフトウェア・キャリブレーションで十分かなと思っています。個人的にはそれよりも、大画面と高精細表示を選びたいですね。そのほかの条件としては色再現性や視野角の点から、IPS方式は絶対条件です。これらを考えると、「BL2710PT」は非常に魅力的。個人的にも欲しいと思えるディスプレイでした。