液晶ディスプレイ PG2401PT/BL2710PT Special Site

東京カメラ部10選が体験PG2401PTスペシャルインタビューwith原朋士さん

―― まずは普段レタッチで、使っているディスプレイについて教えていただけますか。

普段はEIZOの24インチディスプレイを使っています。表示方式はTNで、解像度は1920×1200ドットのモデルです。

―― BenQのPG2401PTを使ってみて、最初の印象はいかがでしたか?

視野角が広いのがいいですね。近づいて見るより、ちょっと離れて全体を見ることが多いんですが、TNパネルだと画角によって色が変わるんです。「PG2401PT」はIPS方式なので、離れてみても色変わらないのがいいですね。また、僕は夜景を中心に撮っているためシャドウ側の階調表現やグラデーションを意識していますので、画像処理のビット数が高いことが有利だなと感じました。

―― 14-bit 3D LUT デルタE≦2の高い色再現性能を搭載しています

夜景をレタッチするときは、Photoshopでディテールを出すために、ほんの3ドット程度のハイパスレイヤーをオーバーレイで掛けたりするんですね。ただ、このきめ細かさが、普通のディスプレイでは出ない。かといって8ドットとかの太いハイパスを足してしまうと、縮小したときに、のぺっとした感じになり、マイクロコントラストがでなくなってしまうんです。さらにそれをプリントするとうるさい感じになります。ところが、「PG2401PT」では、3ドットでもきちんと差が出る。以前のディスプレイでは写真データとして投稿するものと、プリントするデータは別で処理を行っていました。しかし、「PG2401PT」なら、1回の処理で問題ないので、大幅に時間を削減できますね。 撮影したRAWデータは14bitで色を保持してますが、一般的なディスプレイは8bitで表現するので、どうしても柔らかくなっちゃいますよね。「PG2401PT」は10bitで表示できるので、見た目で調整ができますよね。

―― CMYK色域100%カバー / Adobe RGB99%カバー

僕は仕事で印刷物を扱っているんですが、プリントのカラーマネジメントを考えると、AdobeRGBで色域を確保できているのがすごくいいとおもうんです。出力機って8bitで内部処理するので色が転ぶことが多いんですが、通常、8bitで編集して、8bitで出力すると、色変換のルックアップテーブルや、階調のルックアップテーブルとかかかると、実行階調数がどんどん下がってしまいます。しかし、元が14bit持っていれば、出力が8bitでも全然有利ですよね。通常の写真なら、sRGBでもいいんですが、夜景など暗いシーンの作品を加工するには、シャドウ側の色域が広いAdobe RGBで、階調も組めてちゃんと表現できるディスプレイが必須ですね。

―― ハードウェア・キャリブレーション対応しています

ハードウェア・キャリブレーションをしておくと、絶対値として色を表現できるので、出力するときは、出力機のICCプロファイルを当ててあげれば、出せる色、出せない色を画面上でチェックできるんです。つまり、いちいちプリントしてから、色が違うとかって言って、現像からやり直すってことをやらなくていいんです。プリントすることを考えると、レベルのキャリブレーション必須だと思いますね。夜景の場合は、画面上で見た目を派手にしちゃうと、出力したときにくすんだ色になっちゃうんです。

―― キャリブレーションには、X-Rite社の測色器「i1 Pro/Pro2」などに対応しています。

仕事でもX-Riteの測色器を使っているので、それにサポートしているのは非常にうれしいですねX-Riteによる色測定は世界標準ですから。で僕は、印刷物なんかの色を見るときにも、X-Riteを使っているので、印刷物と画面の色をしっかりとあわせられますね。

―― 専用のキャリブレーションソフトウェア「Palette Master」の印象はいかがですか。

僕は元々仕事で使っていたので、慣れていましたが、ツールを使って指示通りにやっていけばいいだけなので、初めての方でも簡単にキャリブレーションできると思います。この大きさで、この値段帯で、ハードウェア・キャリブレーションにも対応しているのは、凄くいいと思いますね。

―― 本格的なカラーマネージメントディスプレイとしてのコストパフォーマンスについてはいかがですか?

カラーマッチング用のディスプレイとしての価格は全然高くありません。階調にしても、色にしても、非常に細かく表現できるのがこのディスプレイの魅力だと思います。この色の再現性の高さを支えているのが、ハードウェア・キャリブレーションの対応です。やっぱり色が合っているのが前提じゃないと、作品作りはできないので。

―― 遮光フードを標準装備しています

フードはやっぱり便利ですね。結局、ディスプレイは環境光+発光している色なので、環境光をいつも標準の状態にしておかないと正確な色を表示できてないと思うんですね。家族には邪魔だと不評ですが(笑)、僕には必須ですね。

―― エルゴノミクスデザイン(高さ調整、ピボット、環境センサーなど)についてでしょうか。

簡単に高さ調整ができるのはいいですね。僕は低めに設定する方ですね。設置も非常に楽でしたよ。

―― 画面表示と疲れにくさについていかがでしょうか。

ノングレアパネルなのがいいですよね。僕は元々、ピカピカした表現が好きじゃなくて、出力でもマット調の表現の方が好きだったりして、疲れないですよね。仕事上、1日の半分ぐらいディスプレイを見ていることが多いですし、レタッチもやり出すと2,3時間は画面を見ていますから。ただ、以前のディスプレイと比べて、画面上で色や階調を追い込めるので、レタッチの時間は大幅に短縮できていますね。

―― 「PG2401PT」を使った上で、欲しいディスプレイの条件について教えていただけますか。

最終的に出力する以上、まずは意図する正しい色が映し出せることが絶対条件です。そのためにはやはり、ハードウェア・キャリブレーションは必須だと思います。「PG2401PT」は、24インチという大きさもちょうどいい。これ以上大きいと置き場所にちょっと困るかもしれない。あとは14bitの内部処理と10bit表示、AdobeRGB対応には凄く満足しています。写真を撮った後、レタッチして仕上げる人は、そこがキモだと思うんですよね。せっかくいいカメラを使っていても、色の合っていないディスプレイを使っていたら意味がない。だったら、JPEGでの撮って出しでもいいですが、それはカメラの性能。自分だけの作品を作るなら、現像やレタッチの部分がオリジナリティですからね。写真に限らず、出力のある仕事を行う方なら「PG2401PT」は非常にお得だと思いますね。

原朋士さん作品集

東京カメラ部10選プロフィール:原 朋士(はら ともし)

カメラを手にしたのは、1983年 CANON New F-1。スナップ写真を中心に15年を経て銀塩写真に終止符を打つ。2009年よりデジタル1眼に移行し、HDR、レタッチ加工、現像処理に興味を持ち現在に至る。

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